答えを先に言います。
「作るな、記録しろ。」
世界的マーケティング会社VaynerMediaのCEO、ゲーリー・ヴェイナーチャック(通称:ゲーリー・ヴィー)が、SNS発信に悩むすべてのビジネスオーナーに向けて繰り返し言い続けている言葉です。
原文はこうです。
“Document. Don’t create.”
ゲーリー・ヴィーとは何者か
1978年生まれのアメリカの起業家。父親が経営するワインショップを、2006年からYouTubeとSNSを使って発信し始め、年商3億円だったワイン会社を5年間で60億円に成長させました。
その後、SNSマーケティングに特化した会社VaynerMediaを設立。現在は従業員800人超、フォーチュン500企業を顧客に持つ世界的なマーケティング会社のCEOです。
Instagramフォロワー1,000万人、TikTokフォロワー700万人以上を持ちながら、今でも自分でスマホを持ってその辺の道を歩きながら動画を撮っています。
「作ろうとするな、記録しろ」とはどういう意味か
ゲーリー・ヴィーはこう説明しています。
「SNS発信で人が犯す最大の間違いは、完璧なコンテンツを作ろうとすることだ。何を撮るか考え、台本を書き、照明を整え、編集して……その過程で力尽きる。そして投稿しない。」
「だから私はこう言う。作るな、記録しろ。今日お店で何が起きたか。仕込みの時間に何を考えたか。お客さんにどんなことを言われたか。それをそのまま撮れ。それがコンテンツだ。」
つまり「記録する」とは、作り込んだコンテンツを作ることではなく、自分がすでにやっていることをそのまま映すということです。
なぜ「記録する」だけで人を引きつけるのか
理由は2つあります。
1つ目は、「本物っぽさ」が信頼を生むからです。完璧に作り込まれた動画は広告に見えます。しかしスマホで撮った仕込みの動画には「本当にこのお店で毎日やっているんだ」という信頼が生まれます。見ている人は、広告よりも「生の現場」に惹きつけられます。
2つ目は、続けられるからです。「完璧なコンテンツ」は時間も労力もかかります。しかし「今日の仕込みをそのまま撮る」なら30秒で終わります。SNS発信で最も重要なのは質よりも継続性です。
実際のゲーリー・ヴィーの投稿例
実際の第1話はこちらです。
2006年5月18日にアップされた動画です。
ワインショップの一角で、一人でワインを飲みながら話しているだけ。
照明は店内の蛍光灯。編集はなし。
これが、年商60億円への出発点でした。
2006年5月17日に WineLibraryTV (Youtube チャンネル)を立ち上げ、5年間ほぼ毎日エピソードを収録し続けました。
当時の動画を見ると、ニュージャージーのワインショップの一角にカメラを置いて、ただワインを飲みながら一人で話しているだけの映像です。
照明は店内の蛍光灯、編集はなし、セットも何もない。
それが毎日9万人の視聴者を集めるまでになり、5年でワインショップを年商3億円から60億円に成長させました。
自分のお店に置き換えると?
「記録する」対象は、すでに毎日やっていることの中にあります。
🍜 飲食店なら
- 開店前に仕込みをしている手元の映像(説明不要。音だけでも成立する)
- 今日届いた食材を並べて「今日はこれを使います」と一言
- 閉店後、今日の振り返りを30秒話す
💇 美容室・サロンなら
- 朝の開店準備でセットを整えている15秒の映像
- 「今日の予約が全部埋まりました。ありがとうございます」という一言
- 使っている薬剤や道具を「これが好きな理由」と一言添えて撮る
🦷 歯科医院なら
- 「今日の診療が全部終わりました」という終業後の院長の一言
- スタッフルームで「今日患者さんから言われて嬉しかったこと」を話す
- 機材の滅菌をしている手元の映像
💆 整体・接骨院なら
- 「今日こんな症状のかたが来られました。施術後こう変わりました」と話す(患者名は出さない)
- 院内を歩きながら「今日の院の様子です」と一言
そのまま使えるテンプレート
「記録する」ための投稿は、構成がシンプルです。
パターン①:今日の一コマ型(15〜30秒動画)
映像:今日やっていた作業をそのまま撮る
(仕込み・開店準備・道具の手入れ・閉店後の片付けなど)
キャプション:
〔今日起きたことを一言〕
〔それについて感じたこと・気づいたことを一文〕
#〔地域名〕 #〔業種〕
記入例(飲食店の場合)
今日も朝5時から仕込みを始めました。
スープを仕込む時間が、一番頭が整理される時間です。
#〇〇市ラーメン #仕込み
パターン②:今日の一言型(テキスト投稿・X向け)
〔今日お客さんから言われたこと、または自分が気づいたこと〕
〔それに対する自分の一言〕
#〔地域名〕 #〔業種〕
記入例(美容室の場合)
今日のお客様に「また来ます」と言ってもらいました。
どんな賞をもらうより、その一言が一番うれしいです。
#〇〇市美容室
この記事で説明しきれなかった部分や、
「自分のお店の場合はどうなるか」が気になった方は、
LINEで「Vol.03 質問」と送ってください。
個別にお答えします。
次回以降について
今後も同じ形式で、明日からすぐに試せる発信の型をお届けします。公開のたびにLINEでお知らせします。
これまでに配信した記事の一覧は、以下のハブページからご確認いただけます。
コメントを残す